お世話になっております。月曜日のトラの西です。
Xに搭載された生成AI「Grok」をご存知でしょうか?
日頃からXを利用している方なら、名前くらいは聞いたことがあるかもしれません。最近では、バズった投稿のコメント欄で「@grok 解説して」「@grok ファクトチェック」といったコメントを頻繁に見かけるようになりました。メンションすると、Grokが、投稿の背景情報や事実関係をわかりやすく教えてくれるわけです。
Xは以前から、その匿名性の高さゆえに、真偽の定かでない情報が広まりやすいという問題点がありました。その対策として、青バッジ(有料の認証アカウントを示すバッジ)や、コミュニティノート(誤解を招くポストにユーザーが補足情報を付ける機能)などが導入されてきました。
そして今、Grokが加わったことで、フェイクの拡散に対する新たな抑止力が誕生したと言えるかもしれません。投稿の真偽や背景を即座にAIが解説してくれることで、またひとつ大きな転換期を迎えたように感じます。
Grokの登場によって、Xとの向き合い方も少しずつ変わっていくかもしれません。今後のX上の情報拡散の変化も観察したいところです。
「サイトリニューアルやA/BテストをしてもCVRが上がらない」というご相談をよくいただきます。 では、そもそも、なぜCVRが低い状態が発生するのでしょうか?
CVRが低い理由は、大きく分けると下記の3つに分類されます。
① ターゲットのミスマッチ
② 訴求力不足
③ 使いづらい
① 集客したユーザー属性と商品が売れるユーザー属性がミスマッチだと、優れたWebサイトでも、CVは増えません。
② また、ターゲットがマッチしていても、その商品の魅力が伝わっていなかったり、他社商品のほうが優れているように見えると、これもまたCVは増えません。
上記の2点については戦略設計の見直しやデータ分析を通して、改善を進めていくことができます。
おそらく、ここに焦点を当てているマーケターは多いでしょう。
一方で、見落とされがちなのが、3つめの「使いづらい」という問題です。
優れた戦略やコピーがあっても、使いづらいという理由だけで、離脱の原因になります。
分かりやすい例が「読み込み速度」です。
表示されるまでの時間が長いと、良い訴求でもその訴求が見える前に離脱します。この例は極端ですが、こういった「使いづらさ」でユーザーはサービス全体を低く評価します。
このような、大前提として必要な品質のことを「当たり前品質」と言います。当たり前品質が満たされていないと、ユーザーの満足度は大きく下がります。
下記のグラフは、充足度と満足度を掛け合わせたグラフです。
当たり前品質を満たさないと左下エリアのように不満がたまりますが、逆に言えば、改善によってすぐに満足度を回復できます。一方で、満足度を青天井に高められる魅力的品質は、左上エリアを見るとわかるように改善による効果が一定ラインまで低い状態です。
ここにコピー変更やリニューアルによる改善のむずかしさが表れています。
当たり前品質はCVR向上の土台であり、真っ先に着手したい部分です。
特別な知識やスキルがなくても「当たり前品質」の改善はできます。
自分で操作をしてみたり、身近な人にモニターになってもらうなど、使いづらさはすぐに発見できます。特別なデータ分析も必要ないので、まず初めに、当たり前品質が満たせているかどうかをチェックしてみてください。
さらなるCVR向上を目指すためには、「魅力的品質」が必要です。
コピーの改善やユーザー行動から導く最適なUI/UX設計などです。これには、定性的な評価ではなく、GA×ヒートマップによるデータ分析が欠かせません。
この内容については、メルマガの最後にもご案内している4/17開催のセミナーにて、詳細をお話しします! ご興味ある方はぜひご参加ください。
執筆/梶井 祥
4月は新年度のスタート。新たな気持ちで目標を立て、仕事に取り組もうとしている方も多いのではないでしょうか。
目標設定に役立つ「SMARTの法則」をご紹介します。
SMARTとは以下の5つの要素の頭文字を取ったものです。
この5つを意識することで、目標が明確になり、達成に向けた行動がとりやすくなります。
SMARTの法則についてはインターネット上に多くの解説がありますので、今回はその中でも Specific(具体的) と Measurable(測定可能) の2点に絞って解説します。
「売上を上げる」「成果を出す」のような、一見前向きだが、What/Howが明確になっていない目標を立てていませんか?
「1ヶ月で○○件の営業提案を行う」
「週に1回、社内の勉強会で発表する」
このように目標を“具体化”することで、何をすべきかが明確になり、行動にもつながります。
目的は「売上を上げる」でもよいのですが、それを成し遂げる行動目標を具体化することで、売上を上げるためのアクションが自ずと取れるようになります。
このギャップは、以下のような問題が発生する要因となってしまいます。
では、どのように営業とマーケティングが協力し、この課題を解決できるのでしょうか?
その鍵となるのが、データを基にした継続的な改善です。
もうひとつ大切なのが、「目標が測定できること」です。
できるだけ数値で表せる目標にすることを意識しましょう。
数値化されていれば、進捗や達成度を途中で確認でき、どれだけ頑張ればよいかの目安にもなります。
ただし、すべての目標が数値で測れるとは限りません。
その場合でも「やった・やらなかった」が判断できるような目標にしておくことが大切です。
このメルマガの読者の多くは、分析力を高めたい、データに強くなりたい、マーケティングを成功させたい――そんな志をお持ちではないでしょうか。
私は、SMARTの法則を徹底することが、KPIマネジメントの本質であると考えています。
もちろん、SMARTに則ったからといって、すぐに成果が出るとは限りません。SMARTを意識し目標を立てて実行することで、「これをやったらここはうまくいった」「ここはうまくいかなかった」といった振り返りが可能になります。そしてその経験が、次の一手、戦略や戦術の転換につながっていくのです。
今年度のスタートにあたって、ぜひSMARTの法則を活用してみてください。
執筆/西 正広
ここまで読んでいただきありがとうございました。
次回のメルマガは趣向を変えて、GWに読んでいただきたい書籍のご紹介となります!
気軽な気持ちで読んでいただける内容になっておりますのでお楽しみに!
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