#019 “今日から使える広告効果測定のヒント”|9月開催セミナーまとめ
お世話になっております。月曜日のトラの岩永です。
秋晴れの心地よい季節になりましたね。金木犀の香りがどこからともなく漂い、街にも秋の色が少しずつ広がってきたのを感じます。
さて、今回の月曜日のトラのメルマガは、少し趣向を変えて先月開催したセミナーの概要をお届けします。
多くの方にご参加いただいたセミナーのエッセンスを"今日から実践できる3つのポイント"として凝縮させていただきました。セミナー内で皆様からいただいた質問も講師がピックアップし、回答しております。
セミナーに参加できなかったという方も、ご参加いただいた方もぜひご参考ください。
📌 目次
- 9月開催セミナー概要「いま知っておくべきデジタル広告効果測定の原則」
- おすすめコンテンツ「Google タグ マネージャーと Google アナリティクス 4 を使用して HubSpot フォームを追跡する (2025)」
- 10月開催予定セミナーのお知らせ
9月セミナー概要+Q&A抜粋
「いま知っておくべきデジタル広告効果測定の原則」
去る9月25日、弊社主催で「いま知っておくべきデジタル広告効果測定の原則」セミナーを実施いたしました。登壇者はデジタルマーケティングの最前線で15年以上の実務経験を持つ南孝昭。本メールでは、そのエッセンスを3つのポイントに凝縮してお届けします。
今日から使える3つの重要ポイント
1. 自動タグ設定は必ず活用する
GoogleとYahoo!広告には「自動タグ設定」はCookie規制対策として各媒体が提供する「クリックID」(gclidやyclid)を自動付与する仕組みです。Cookie規制が進む中、この設定をオフにすることはデータ欠損を前提とすることに等しく、非推奨です。設定は管理画面の「アカウント設定」から簡単に行えます。
2. 日本語パラメータは絶対に避ける
「utm_campaign=新木場リタゲ施策2507」のような日本語パラメータは、3つの深刻な問題があります。
第一に、URLエンコード処理が複雑でシステムエラーを引き起こしやすい。第二に、競合他社に施策内容が丸見えになり、対抗策を取られやすい。第三に、一般ユーザーが業界用語を調べる、用語自体を知っていて不快感を覚える可能性があります。英数字のコード化により、これらを回避できます。
3. ダイナミックパラメータで工数を大幅削減
複雑な運用構成でもなるべく精緻な計測を実現したい場合、ダイナミックパラメータ(動的パラメータ)の活用が有効です。
例えばGoogle広告なら{campaignid}、Meta広告なら{campaign.id}と設定するだけで、広告クリック時に自動的にキャンペーンIDが付与されます。あらかじめルールを定めて設定しておけば、どのURLでも対応可能になり、入稿時の設定工数を大幅に削減できます。ただし、媒体ごとに対応項目が異なるため、各媒体の仕様確認は必須です。
まとめ
効果測定の不備は、単なる「数字が取れない」問題では済みません。
第一に、媒体側でコンバージョンが計測されないと機械学習の精度が下がり、自動最適化が想定した通りに機能しなくなります。
第二に、アクセス解析ツールで正しいデータが取れないと施策判断を誤り、成果の出ている媒体を誤って停止してしまう可能性があります。
第三に、これらの小さな判断ミスが積み重なり、マーケティング全体の投資効率を押し下げます。そして最も重要なのは、設定変更前の不備データは後から修正できないという事実です。
登壇者ピックアップQ&A
当日も一部回答いたしましたが、メルマガ購読者の皆様にもご理解いただきたい内容を共有させていただきます。※セミナー未参加の皆様にも意図が伝わりやすいよう質問内容は加筆しています。
Q. プラットフォーム側から何も情報出ておらず突然の変更があることは理解しているものの、将来的な仕様変更に強い設定方針はありますか?
A. 現状は将来の仕様変更に関する明確な方針についてどのプラットフォームでも提示されていない状況です。ですので、自動タグ設定とutmパラメータ付与(自動タグ設定をしても計測漏れが発生することを考慮した対応)のどちらもご設定いただくことを推奨いたします。
執筆/南 孝昭
おすすめ書籍 & コンテンツ
Analytics Mania - Google Analytics & Tag Manager さんのYouTubeから、「Google タグ マネージャーと Google アナリティクス 4 を使用して HubSpot フォームを追跡する (2025)」を紹介いたします。
Google タグ マネージャーと Google アナリティクス 4 を使用して Hubspot フォームを追跡する (2025)
HubSpotフォームをしっかり分析したい方におすすめ!
この動画では、HubSpotの最新フォーム(旧バージョンも含む)をGoogle Tag Manager経由でGA4に連携してトラッキングする手順を丁寧に紹介。送信トリガーの設定、フォーム名や送信ステータスなどのイベントパラメータ設定、さらにプレビュー&デバッグで確認する方法まで一通り網羅しています。
これを導入することで、どのページから、どのフォームがどう使われているのか、実際の送信をGA4で可視化。ベストな運用を支援する、フォーム成果の可視化・改善ができる動画です。
執筆/杉浦 義宏
セミナーのお知らせ
分析初心者から脱却する いまさら聞けないGA4の基本分析
広告やマーケティングの成果は、日々努力しても数値に現れにくく「何をしているのか分からない」と見られがちです。その多くは正しい計測設定や成果を伝えるレポート設計が不十分なことに起因します。
数字を集めるだけでなく、評価につながる形で可視化することが重要です。本セミナーでは、GA4を用いた効果的な計測と、誰にでも伝わるレポートづくりの実践方法を解説。基礎から応用まで網羅的に学べ、上司や顧客に評価される分析力を身につけられます。参加費は無料です。
【開催概要】
- 開催日:2025 年 10 月 23 日 (木) 13:00 - 14:00
- 会場:オンライン、ZOOMウェビナー
- 対象者:事業担当者、マーケティング担当者、広告運用者
- 参加費:無料
- 講師(登壇者):葉井 貴秋 (株式会社月曜日のトラ)
最後に
最後までお読み頂き、ありがとうございました。
今回ご紹介したポイントは、今日からすぐに実践できるものばかりです。設定を見直すだけで、広告効果の可視化がぐっと正確になりますので、ぜひ試してみてください。
皆さんも今回のメルマガのご感想やご意見を #月トラメルマガ のハッシュタグをつけてXにてポストしてみてくださいね🐯