#021 GA4ビギナーから抜け出す必須知識|10月開催セミナーまとめ

お世話になっております。月曜日のトラの岩永です。 

11月も中盤に入り、朝晩の冷え込みが一段と厳しくなってきました。秋から冬への移ろいが加速する季節。オフィスでもコートの出番が増えてきたのではないでしょうか。 

さて、今回の月曜日のトラのメルマガは、10月に開催した「分析初心者から脱却する いまさら聞けないGA4の基本分析」セミナーの概要をお届けします。

GA4GA4-1

多くの方にご参加いただいたセミナーのエッセンスを3つのポイントとして凝縮させていただきました。セミナー内で皆様からいただいた質問も講師がピックアップし、回答しております。

セミナーに参加できなかったという方も、ご参加いただいた方もぜひご参考ください。

📌 目次

  • 10月開催セミナー概要「分析初心者から脱却する いまさら聞けないGA4の基本分析」
  • おすすめコンテンツ「Gビジネスダッシュボード 設計・実装ガイドブック 成果を生み出すデータと分析のデザイン」
  • 11月開催予定セミナーのお知らせ

10月セミナー概要+Q&A抜粋
「分析初心者から脱却する いまさら聞けないGA4の基本分析」

去る10月23日、弊社主催で「分析初心者から脱却する いまさら聞けないGA4の基本分析」セミナーを実施いたしました。登壇者は月曜日のトラ データアナリスト 葉井貴秋。本メールでは、そのエッセンスを3つのポイントに凝縮してお届けします。 

 

GA4で見るべきデータが分からないのは、 「計測の目的」 がないから

セミナーでは、GA4を導入したものの「見るべきデータがわからない」「数字を眺めるだけで次のアクションが考えられない」という多くの企業が直面する課題に対し、実践的な解決策を提示しました。

セミナーの核となる3つのポイント

1.なぜ見るべきデータがわからないのか

GA4を導入しているが、PV数やアクセス数といった基本指標のみを確認している、という企業様が多くいらっしゃいます。その原因は、「目的がないままデータを計測している」ことです。

買う商品を決めずにコンビニに行くのと同じく、何を達成したいのかが不明確では、どのデータを見るべきかは永遠にわかりません。この問題を解決するには、目的設定・分析設計が不可欠です。

 

2.分析設計の実践的なステップ

セミナーでは、KGI(重要目標達成指標)とKPI(重要業績評価指標)の設計方法を詳しく解説しました。サイト上のビジネスゴールを明確に定義し、それを構成する要素へと逆算して分解していくプロセスです。

例えば、「お問い合わせ獲得」をKGIとした場合、フォームへのアクセス数、フォーム通過率、サービスページアクセス数といった階層的なKPIツリーを構築することで必要な指標が自動的に浮かび上がり、GA4で計測すべきイベントが明確になります。

 

3.GA4イベント設定とレポート活用術

セミナーではGA4の標準レポートと探索レポートの使い分けも実践的にお伝えしました。

標準レポートは集客、行動、コンバージョンなど目的別に用意された既成のレポート。一方、探索レポートはディメンション(分類)と指標(数値)を自由に組み合わせてカスタムレポートを構築できます。

探索レポートはいくつかテンプレートがあり、「自由形式」は自分が見たい数値を自由に表示させることができます。

また、「ファネルデータ探索」はCVまでの経路と各ステップの達成率を可視化する際に強力なツールです。

 

まとめ:分析のクオリティを高めるために

セミナーでは、GA4の技術的な設定方法よりも、「何を分析すべきか」という戦略的思考に重点を置きました。

分析設計書に必要な要件(分析目的、データソース、集計対象期間、納期など)を体系的にまとめることで、分析のぶれが生じません。

最近ではAIに分析設計を依頼することも可能になり、質の高い分析がより実現しやすくなっています。

 

GA4は導入がゴールではなく、ビジネスの意思決定に活かすためのツール。今回のセミナーで学んだ「目的→分析設計→イベント設定→レポート活用」のサイクルを実践すれば、あなたの組織もデータドリブンな組織へと進化できるはずです。

 

登壇者ピックアップQ&A

当日いただいたQ&Aより、メルマガ購読者の皆様にもご理解いただきたい内容を共有させていただきます。※当日は時間の都合上、リアルタイムで回答できず申し訳ございませんでした。アンケートにご回答いただいた皆様には、Q&Aをメールで共有させていただいております

 

Q.「ページパスとスクリーンクラス」などURLやパスが見られる似た指標がいくつか出てきたと思いますが、どれをどういう状況でつかうべきなどあるのでしょうか?

 

A.基本「ページロケーション」(ページのフルパス)で良いと思いますが、出したいデータによって使い分けが可能です。

ページパスとスクリーンクラス:ページパスだけを出せばいい場合

ページパス+クエリ文字列:ページパスとそのパスについているパラメータまで出したい場合

ランディングページ:ユーザーがセッションの最初に訪問したページを出したい場合

ページタイトル系はどれを使用しても同じです。

 

執筆/葉井 貴秋

logo-black

おすすめ書籍 & コンテンツ

A/Bテスト実践ガイド 真のデータドリブンへ至る信用できる実験とは

 ビジネスダッシュボード 設計・実装ガイドブック 成果を生み出すデータと分析のデザイン (1)

 

 

ビジネスダッシュボード 設計・実装ガイドブック 成果を生み出すデータと分析のデザイン / トレジャーデータ (著), 池田 俊介 (著), 藤井 温子 (著), 櫻井 将允 (著), 花岡 明 (著)

 

このメルマガをお読みいただいている方の中には、Looker StudioやTableauなどでダッシュボードを作成している方も多くいらっしゃると思います。

 

この本にはデータ設計・KPI設計・ダッシュボードデザイン・組織浸透〜メンテナンスまで極めて詳細に書かれています。知識を得ることでダッシュボード構築時の取り組み方が変わります。

 

本当にこの作り方・見せ方でよいのか、自己流から抜け出したいという方はぜひ一度手にとってみてください。

 

執筆/西 正広

logo-black

セミナーのお知らせ

 20251127_梶井AI_1200x628

 

アクセス解析を再構築 生成AIで繋ぐデータ分析プロセス

 

「アクセス解析はしているけれど、成果につながらない」そんな悩みを感じていませんか?

データを集めるだけでは、CVR(コンバージョン率)は上がりません。

重要なのは、数字から“行動の理由”を読み取り、改善の仮説を立てること。

 

本セミナーでは、アクセス解析の基本構造を整理しながら、AIを活用して CVR改善につながる気づきを導く方法 を解説します。AIによるデータ要約や仮説提案を取り入れることで、これまで時間のかかっていた分析・改善業務を効率化。

 

「なぜ成果が上がらないのか」「次に何をすべきか」を明確にする考え方を身につけましょう。

参加費は無料です。

 

【開催概要】
開催日:2025 年 11 月 27 日 (木) 13:00 - 14:00
会場:オンライン、ZOOMウェビナー
対象者:マーケティング担当者、広告運用者、ECサイト担当、AIを活用したい方
参加費:無料
講師(登壇者):梶井 祥 (株式会社月曜日のトラ)

 

 

最後までお読み頂き、ありがとうございました。

 

分析設計書の作成、KGI・KPIツリーの構築、GA4のイベント設定のプロセスを回すだけで、単なる数字の羅列がビジネスの意思決定に活きるデータへと変わります。ぜひ試してみてください。

 

皆さんも今回のメルマガのご感想やご意見を #月トラメルマガ のハッシュタグをつけてXにてポストしてみてくださいね🐯